特定健康診査・保健指導の導入から1年が経過した。制度の成立に重要な役割を果たしたのは、兵庫県尼崎市が市職員に対して実施した健康管理事業のデータだった。さらに同市は国保の被保険者に対して、2006年度から全国に先駆けてマルチプルリスク保有者に対する保健指導を行って実績を上げている。 本誌では、「内臓脂肪症候群」の提唱者である松澤佑次氏(住友病院院長)が、尼崎市長・白井文氏を迎えて、同市の特定健診の「いま」を聞くことで、改めてその意義を問いかけたい。 また、日本大学医学部教授・同総合健診センター所長の久代登志男氏には、特定健診の状況やデータに基づいて、今後の課題を指摘していただいた。
〈ゲスト〉尼崎市長 白井 文 〈ホスト〉住友病院 松澤佑次
日本大学 久代登志男