病態解明と動脈硬化性疾患の発症・進展抑制をめざした治療法の進歩により、この10数年で糖尿病の外来診療は大きく変わってきた。最近、DPP-4阻害薬などインクレチン関連薬が加わったことにより、糖尿病診療はまた新たな局面を迎えている。今特集では、“糖のながれ”“インスリンのながれ”の研究で知られる河盛隆造氏に、インクレチン関連薬を使用した糖尿病診療の考え方をわかりやすく解説いただいた。同時に、血糖コントロール調査委員会には、GAを指標としてDPP-4阻害薬シタグリプチンの有効性や安全性を評価した論文を本誌上で発表していただいた。