「私は素晴らしいアイデアを持っていたわけではありません」。
再生医療や創薬の革新的な技術として注目を集めるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を、世界で初めて樹立した山中伸弥氏はこう話す。 同氏がかつて整形外科医であったことはよく知られている。今月号では、臨床医から薬理の基礎研究、さらに幹細胞研究へと突き進んだ山中氏の生き様に、北徹氏が迫った。
・柔道での骨折経験から整形外科医をめざす
・自由で楽しかった循環器疾患の薬理研究
・ノックアウトマウスを学ぶために米国留学
・APOBEC1の実験で自然の不思議に魅了される
・副院長ポストの誘いに揺れ動いた時期もあった
・無名の研究室だからES細胞の逆をやろうと
・信頼できるスタッフの力でiPSの実験は成功した
・自然の不思議を見逃さないことが独創につながる など |