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がん支持療法アップデート |
がん治療の副作用や合併症を管理し、治療の継続をめざす「支持療法」の進歩が著しい。化学療法を受けた多くの患者が苦痛を感じる副作用とされる悪心・嘔吐の予防では、最近、世界で標準的に使用されている制吐薬が相次いで上市され、臨床現場の期待は大きい。
一方、支持療法の充実には、薬剤師、看護師などコ・メディカルが中心的に関わるチーム医療の推進が欠かせない。
がん治療を受ける患者のQOLを高める新たな制吐療法と、支持療法チーム医療の実際を紹介する。 |
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[Interview 制吐療法の新たな展開] |
日本のガイドラインで 高度リスクに3剤併用を推奨 |
福岡大学医学部腫瘍・血液・感染症内科教授 田村和夫 |
[Report がん支持療法におけるチーム医療の取り組み] |
支持療法の充実展開にコ・メディカルの業務範囲を拡大 |
国立がん研究センター東病院消化器内科 吉野孝之 |
薬剤師と患者の接点の増加がより安全・安心な治療環境を形成 |
国立がん研究センター東病院がん専門薬剤師 松井礼子 |
悪心・嘔吐の予防・抑制には看護師の気づきが不可欠 |
国立がん研究センター東病院がん看護専門看護師 市川智里 |