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介護保険10年 進化する医療・介護連携 |
過酷な介護地獄の解消をめざして2000年にスタートした介護保険。ヘルパーやケアマネジャーなど専門職が参入することにより、介護の社会化は達成されたといわれる。半面、発足当初から重要性が指摘されていた「医療と介護の連携」は、10年を経てもいまだ発展途上だ。さらに、医療福祉供給体制や国民の死生観も変化し、介護保険制度のあり方を再考する時期にもきている。
多職種地域連携の最前線に立つ医師、介護支援専門員、訪問看護師、それぞれの介護保険施行10年の現状と今後の課題を追った。 |
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■「尾道方式」進化の軌跡と介護保険 |
医師会主導で医療と介護の連携構築
―CGA理論導入とカンファレンスの徹底で成功― |
尾道市医師会 片山 壽 |
■尼崎市「ケアマドの会」在宅医とケアマネがホンネで討議 |
組織的な“医介連携”が医療崩壊を救う |
長尾クリニック 長尾和宏、兵庫県介護支援専門員協会 中林弘明 |
■Opinion(1) 訪問看護師の立場から |
社会システムとして認知され機能する体制づくりが不可欠 |
日本訪問看護振興財団 佐藤美穂子 |
■Opinion(2) 介護支援専門員の立場から |
ケアマネジメントの質の担保に 標準化と理論体系化が求められる |
東京都介護支援専門員研究協議会 西本裕子 |
■DATA+政策動向 |
「量」から「質」へサービスを転換 医療一体型の提供体制構築へ |