特別企画/座談会「循環器病学の将来展望 〜基礎と臨床の融合〜」 |
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iPS細胞利用の心筋再生などに期待
循環器疾患各領域で画期的な治療法開発が進む |
近年、めざましい発展を遂げた循環器病学だが、重症心不全治療など未解決な課題も数多く残されている。3月5日〜7日に京都で開かれる第74回日本循環器学会総会・学術集会(北徹会長)のテーマは「知の集約による真理の探究 〜基礎と臨床の融合〜」。臨床医学と基礎研究を有機的に結びつけて、新しいパラダイムを創出することが狙いだ。
本誌では、循環器疾患各領域で最先端の研究を進める4氏にお集まりいただき、
心不全、不整脈、血栓制御等の最新トピックスと将来展望を語っていただいた。 |
〈司会〉神戸市立医療センター中央市民病院院長 北 徹
大阪大学大学院外科学講座(心臓血管外科)教授 澤 芳樹
滋賀医科大学内科学講座(呼吸循環器内科)教授 堀江 稔
京都大学大学院医学研究科(循環器内科)講師 堀内久徳 |
・重症心不全の治療は 人工心臓と移植しかない
・足の筋肉細胞から作成した心筋シートで心機能回復
・人工心臓装着患者を前に 外科医も基礎研究に算入
・ブルガダ症候群等の遺伝的背景解明が進む
・実地医家の症例観察と報告が 新たな疾患発見につながる
・抗凝固療法と抗血小板療法の 新規治療薬登場が間近に
・クロピドグレルの効果に 遺伝子多型による個人差が
・アスピリン潰瘍予防では 消化器内科との協調が重要 など |