7年前のWHI(Women’s Health Initiative)報告で乳がんリスクが強調されてから、HRTを敬遠する傾向が世界中に広がった。しかし、再解析や他の研究成果から、リスクより治療効果のほうが大きいというコンセンサスが得られるようになってきた。それには期間や薬剤選択など適切なアプローチが求められる。
このたび日本産科婦人科学会・日本更年期医学会から刊行されたHRTガイドラインの作成委員を務めた岡野浩哉氏(飯田橋レディースクリニック院長)は、「安全なHRTが新たな評価のキーワード」と話す。
より安全なHRT施行のために、本ガイドラインを踏まえ、WHI報告後の評価および処方の実際、治療ポイントを紹介する
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