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がん克服の最前線
大阪府立成人病センター50年目の挑戦 |
がんの克服には、禁煙や検診など予防活動の推進と、治療技術の進歩が不可欠だ。今年で設立50年を迎える大阪府立成人病センターは、「予防」、「治療」、「研究」の3部門を有する西日本の一大拠点である。
「難治がん」の代表と言われる膵がん治療では、外科手術、放射線治療、化学療法を独自の工夫で併用し、ステージ4膵がん切除例の5年生存率50%と、世界に誇る実績を挙げている。巻頭の対談では、まさに集学的治療の典型といえる膵がんとの闘いの軌跡を振り返る。また、後段では大阪府のがん登録データに基づく興味深い疫学研究や、個別化医療、遺伝子治療など最先端のがん研究を取り上げる。 |
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[対談] |
助からない「がん」を救え! 膵がんの5年生存率向上をめざして |
大阪府立成人病センター総長 堀 正二
大阪府立成人病センター院長 石川 治 |
[Q&A] |
大阪府がん登録データが示す
「がん」のトレンド 過去・現在・未来 |
大阪府立成人病センターがん予防情報センター長 津熊秀明 |
■がん領域個別化医療の現状と展望 |
抗がん剤耐性予測法や 新しい悪性度診断法を開発 |
大阪府立成人病センター研究所所長 加藤菊也 |
■がん遺伝子治療の可能性 |
腫瘍溶解性ウイルスによる 次世代のがん遺伝子治療 |
大阪府立成人病センター研究所 病態生理学部門/部門長 高橋克仁
大阪府立成人病センター研究所 病態生理学部門/主任研究員 山村倫子 |