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新たな役割を担う東大病院
世界を視野に「最善の個別医療」を追求 |
大学病院には高度な医療提供に加え、医学・医療の発展に資する研究、将来を担う人材の養成等、多くの役割が求められる。一方、独立法人化を契機に、新たな病院運営が求められていることも事実だ。
国内をリードする東大病院においても例外ではない。臨床・研究・教育の充実を柱に新たな病院運営のスタイルを模索、病院機能の再構築ともいうべき施設整備も進む。また、アジアのハブホスピタル構想を打ち出し、世界へ向けた医療の発信を視野に入れる。
基本理念は、「患者さんへの最善の医療の提供」。その実現に向けた方策に、大学病院に求められる新たな機能と役割が示される。同院がめざすもの、臨床・研究・教育で加速する新たな取り組みを紹介する。 |
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[病院長インタビュー] |
「10 年後の最善の医療」提供に取り組むべきは現在 |
東京大学医学部附属病院 病院長 武谷雄二 |
[レポート] |
■「臨床」の取り組み |
最先端のがん治療から高次情報の可視化まで追究 |
放射線部/部長 大友 邦 |
■「研究」の取り組み |
性ホルモンの作用に着目し老化メカニズムを解き明かす |
22世紀医療センター抗加齢医学講座/講座長 井上 聡 |
■「教育」の取り組み |
人材・知見の循環拠点として医療全体の底上げをめざす |
地域連携型高度医療人養成推進センター/准教授 清水伸幸 |