肝硬変、肝がんへ移行しやすいC型肝炎には、積極的な医療介入が不可欠とされている。そのなかで2005年、患者にインターフェロン療法の情報を十分に与えなかったとして、開業医に損害賠償を命じた判決は衝撃を与えた。 プライマリ・ケア医と専門医では、治療に対する認識が異なるといわれているが、全国で整備されつつある肝疾患診療体制では、両者の連携が重要なカギとなる。 日進月歩で進化するC型肝炎治療の実際とともに、地域事例として埼玉県の医療連携を紹介する。
信州大学 田中榮司
埼玉医科大学病院 持田 智
かいわ内科(川口市) 渡辺文時